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「停電の夜に」ジュンパ・ラヒリ

読書の秋シリーズ

 

ネットで面白そうな小説を探してみる

そして見つけた傑作

『停電の夜に』新潮文庫

9つの短編小説集です

 

著者のジュンパ・ラヒリさんはインド🇮🇳系アメリカ🇺🇸人。

新人作家としてピュリッツァー賞を受賞していたそうです。小説でピューリッツァー賞!?

獲った彼女も偉いけど、選定した人たちの眼もすごい

 

この短編集、主人公は全編インド人ですが、インドが舞台なのは2篇だけ。ほとんどが「アメリカに住んでいるインド人」のお話。

 

大じかけのストーリーではなく、普通の人の心を繊細に観察して、たんねんに描写している。

そして、短編一つ一つのタッチがまるで違うの。

 

ミステリーとか純愛とか経済とか、つい小説にラベルを貼りたくなっちゃうのだけど、これはそれぞれ何に分類されるのかと思っちゃう。

そんなことを題材に小説を書くなんて、とわたくしには考えが及ばない!とうなる、不思議な作品ばかり。

これまで味わったことのない、何とも言えない面白さがあった。なんだかとっても不思議なの!

 

とくにわたくしに刺さった2篇は、『病気の通訳』と『ビビ・ハルダーの治療』。

あ、これ2篇とも別に医師モノではありませんよ。

読みおわってニマッと笑ってしまった😏

 

皆さまにもオススメです。えもいわれぬ読後感を、深まる秋にどうぞ〜

 

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