ニキビ
ニキビのお悩み
(更新日:2021年12月19日)
ニキビを放置すると、何度も繰り返しニキビになったり、その後もニキビ跡に悩まされることがあります。早い段階で適切な対応をしてニキビのできくにい肌に導きましょう。
塗り薬、飲み薬の処方だけではありません。ニキビ肌のスキンケアから最新の治療法まで、ニキビの原因やあなたの肌状態を見極め、治療を行います。
ニキビ跡にならないよう、キレイに治していきましょう。
症状と治療について
【ニキビのメカニズム】
ニキビは毛穴にできます。毛穴の皮脂が過剰に分泌されると皮膚の最表層の角質が分厚くなり(角栓)、毛穴が狭くなります。
そのために毛穴に皮脂が詰まって、まず白ニキビや黒ニキビを作ります。
専門用語では白色面皰(めんぽう)、黒色面皰、またはコメドといいます。お肌がザラザラとした状態です。
ケミカルピーリング、外用剤などで、角栓を取り除く治療をします。
ニキビ菌(アクネ菌)は皮脂をお好み、酸素を嫌うため、このような角栓という蓋があって皮脂で充満している毛穴を格好の住処とします。
その中でニキビ菌は増殖し、炎症を起こす物質を放出します。その結果、面皰は赤く盛り上がり、紅色丘疹、いわゆる炎症性ニキビへと進行します。
もっと炎症が進むと膿を蓄えた膿疱となります。さらにひどくなると毛包が破壊され嚢腫となります。
ケミカルピーリング、アオハル式プラズマ、クリアタッチ(光)、抗生物質外用などの治療をします。
このようにニキビは、毛穴の皮脂分泌過多と毛穴の角栓によるつまりから始まり、面皰、炎症性ニキビへと段階的に進んでいきます。その後、赤や茶色のニキビ跡、もしくは皮膚に凹凸を残して治っていきます。
ケミカルピーリング、クリア&ブリリアント(フラクショナルレーザー)、イントラセル(ニードルRF)
【ニキビの原因】
ニキビの原因は、皮脂の過剰分泌です。 ◆ 思春期ではアンドロゲンと言われる男性ホルモンの分泌で皮脂が増えます。 きちんと洗顔しましょう。 ◆ 大人では生活の乱れ、例えば睡眠不足や偏食、ストレスを抱え込む生活で起こります。 規則正しい生活が大切です。 また女性の場合、生理前に黄体ホルモンの分泌が増え皮脂の分泌を盛んになります。 ◆ 生理前には、睡眠やスキンケアに気を配りましょう。 さらに間違ったスキンケアでもニキビが悪化します。 何度も強くこすったりするのは良くありません。 |
【ニキビの好発部位】
毛穴、いわゆる毛包には3種類あります。脂腺性毛包、終毛性毛包、軟毛性毛包です。
ニキビは、このうちの脂腺性毛包に生じます。
脂腺性毛包は、顔や胸、背中に多く存在しており、そこがニキビの好発部位ということになります。
脂腺性毛包とは、皮脂を産生分泌する脂腺が房状に大きくくっついている毛穴で、生えている毛は細くて短く、あまり表面に見えないのが特徴です。
脂腺性毛包は、皮脂の分泌が多いのに、毛が細く短いため、皮脂が排せつされにくく、毛包に皮脂が貯留し、閉塞してしまします。よって、面皰・コメドが形成されやすいのです。
ちなみに終毛性毛包は、長く太い毛が生える毛穴で、毛の伸びと同時に皮脂は排せつされるため、ニキビはできません。
髪の毛がそれです。軟毛性毛包は、脂腺が小さいのが特徴で、ニキビはできません。
ニキビには今や、いろいろな治療が研究開発されています。
治療するときれいに治りますが、ニキビ跡は毛包が破壊され組織の構造が壊れてしまうため、直すことが難しくなります。
ニキビのことを知って、きちんとケアしてください。
ドクターコラム
年齢をあまり問わないお肌の悩み
毛穴、ニキビ、肌荒れ
これらは、お若い方からミドルエイジの方まで、つねにご相談が多い悩みです。
症例写真を見ていただきながら、治療のご説明をしましょう。
20代 女性のモニターさま ニキビとニキビ跡、毛穴、そして肌荒れ。 |
症状① ニキビ
口の周り、アゴ、フェイスラインに赤い炎症ニキビ(尋常性ざ瘡)が、複数見られます。
顔を上・中・下に3分割してみます。
下顔面にニキビが多いのは、いわゆる「大人ニキビ(成人後ざ瘡)」の特徴です。
(ちなみに「大人ニキビ」対して「思春期ニキビ」は、Tゾーンに多く見られます)
症状② ニキビ跡
赤や薄茶色のニキビ跡が見られます。
症状③ 毛穴
鼻、頬にかけて毛穴が目立っています。
俗称「イチゴ毛穴」。角栓形成と毛穴の開きで存在感があります。
角栓の成分の7割強が、硬いタンパク質なので、かりに洗顔でゴシゴシこすったとしても、取れるものではありません。
(そして、洗顔は、けっしてゴシゴシしてはいけません!)
症状④ 肌荒れ
鼻周りやあごのカサカサと皮剥け(落屑)があります。
残念ながら、間違ったスキンケアで角層が痛んでしまっている。
ニキビができますと、そこを「ゴシゴシ洗うべきだ!」「保湿をしてはいけない、乾燥させなければ、ニキビは治らない!!」と信じておられる方、結構いらっしゃいます。
それは間違いです。
と思うとこんどは逆に、「乾燥するとニキビができやすい」とのお考えから、ベタベタするくらい保湿をしすぎておられる方も。。。
たしかにニキビ薬はお肌を乾燥させるのですが、それを打ち消す勢いで保湿しすぎるパターンです。
これも間違い。
繰り返しますが、洗顔でゴシゴシは禁止!ニキビの部分は、洗顔料を使って「優しく」洗顔します。
そして、保湿は、適切に!ようするに、「ニキビのない部分と同様に、普通に」行って下さい。
治療
5ヶ月間に7回治療を行いました。
最初の5回は、おもに角栓を除去し、ニキビの炎症と新生を抑え、肌の代謝を整える目的で以下の治療を行いました。
ケミカルピーリング+ビタミンB2B6とビタミンCのイオン導入+プラセンタパック
さらに残りの2回は、ニキビ跡改善とニキビ新生のさらなる抑制、毛穴の引き締めをはかり上記の治療にフォトフェイシャルも併せて行いました。
ホームケアではアゼライン酸の外用、漢方薬の服用も行ってます。洗顔、保湿のスキンケアもしっかり行いました。
ニキビやニキビ跡が減りました。
カサカサとくすみもとれて、顔全体がブライトアップしました。
毛穴を拡大した写真ご覧ください。
毛穴の角栓が取れ、面積も小さくなり、存在感が減りました。
ニキビは慢性の皮膚疾患ですので、ケミカルピーリングとイオン導入を主軸に今後も定期的に治療を継続することをお勧めしております。
併せて、ホームケアの継続も大切です。
ニキビや普段のスキンケアに関しては、ネットなどで情報が氾濫してますね。
患者の皆さまが迷子になりがちです。
どうぞ、アオハルクリニックまでご相談にいらしてください。しっかりお導きいたします!
・自費診療
・治療費(すべて税込みで記載):7回の治療費の合計¥223,300-
〈以下内訳〉
ケミカルピーリング+イオン導入+プラセンタパックの5回コース¥114,400-
ケミカルピーリング+イオン導入+初回のフォトフェイシャル+プラセンタパック¥45,100-
ケミカルピーリング+イオン導入+2回目以降のフォトフェイシャル+プラセンタパック¥63,800-
・副作用:ピーリング剤でのかゆみやひりつき、処置後のかさつき、フォトフェイシャルの痛み、処置後の赤みやカサブタなど
・問合せ先:アオハルクリニック 03-5786-1152