矢沢医師ブログ トップ > たるみ治療 > 顔をこすったり、マッサージすることの恐ろしさ

顔をこすったり、マッサージすることの恐ろしさ

昨日、テレビを見ていたら、

 

目の周りをスプーンやらでマッサージすること、たったの1週間で、驚異的に視力が回復した❗❗

というのをやっており、恐ろしく拝見しました。

 

わたくしは、眼科医ではありませんので、視力回復のメカニズム等に関しては詳細はわかりません。

が、美容に携わるものとして、警告しておきたいのは

⚠⚠顔をこすったり、皮膚を引っ張ったり、伸ばしたり、マッサージすることで、将来的に顔がたるみやすくなる⚠⚠

ということです。

これ以外でも、顔ヨガとか、顔の皮膚を必要以上に伸展させてしまうような顔の体操?とか、リンパを流しているのか、カッサとか、こぶしでごしごし摩擦したりとか、危険な行為はたくさんあります。

 

以前大学病院に勤務していた際に、

テレビでやっていたマッサージを真面目にやっていたら、この数か月の間に非常に皮膚がたるんでしまったので、MRI撮って詳しく調べてほしい🧐

という方がいらっしゃいました。もちろんMRI撮影はお断りしましたが、確かに年齢の割に非常に皮膚が伸ばされてたるんでいたことを記憶しております。

 

皮膚というのは靭帯で、要所要所で骨とくっついており、この靭帯が伸びてしまってたるむことで、皮膚がたるんでしまいます。このたるんでしまった靭帯や皮膚をもとのように縮めることはできません。たるみ治療器械などで多少は縮めることはできるかもしれませんが・・・

 

ですから、⚠皮膚を引っ張ったり、靭帯とくっついてる箇所をぐいぐい動かしたりしてはいけないのです⚠

 

昨日のテレビでは、目の周囲をぐいぐい押したり、引っ張ったりしており、しかも毎日やれ❕と😱😱

私はテレビの前で悲鳴をあげました😱😱

特に目の周りは皮膚が薄いのでたるみやすいし、眉のあたりはせっかく靭帯でくっついているのに、わざわざ引っ張って靭帯をたるませるような方向に・・・

 

また、摩擦することで、皮膚に色素沈着、しみができてしまいます

例えば、目の周りをアレルギーやメイク落としでごしごし擦っていることで、パンダみたいに色素が沈着してしまっている方を見かけませんか?

 

もちろん、皮膚のたるみより、視力の回復を優先したい、という方は、その限りではありません。

 

私はエステやスパなどでの、フェイシャルは一切やりません。やむを得ずやるときは、擦られそうになったら、やめてもらっています。タオルなどで強く拭き取ったり、なにやらを塗ってマッサージ、スクラブ、とか、危険な行為がたくさんあります。

 

また、以前テレビで

舌の筋肉を鍛えることで、口が無意識に開いてしまうことを予防し、風邪ひきにくくなる

という体操を紹介しておりました。

これは理にかなっている💡と思いましたが、口を大きく開けたりするので、口周りの皮膚が伸展してしまうことが気になっていました。最近は口の皮膚が伸びないように手で押さえながらやるとよいかな、と思っています。

このように口周りの皮膚は口を開けることで非常に伸ばされる部位ですので、たるみやすいのは必然なのですが、極力大きく開けないように気を付けたほうがよいでしょう。

 

実際エステやマッサージで一瞬小顔になるかもしれません。事実なっていることもあります。でも私からするとむくみが取れただけでは?と思ってしまいます。

コルギという頭蓋骨を動かして⁉⁉小顔にする、というものがあるようですが、頭蓋骨、骨の継ぎ目って動きませんから、隙間空いてませんからね🤔

これもむくみが取れただけなのかな、と思います。

 

一時的なむくみをとるか、将来のたるみに憂慮するかは、それぞれの考え方ですが、

 

とにかく、

⚠⚠顔は必要以上に触らない、触らせない、皮膚を伸ばさない⚠⚠

が、たるみ予防の鉄則』です。