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『落下の解剖学』@福岡

お彼岸の中日

お墓参りで福岡に帰りました

両親と、早世した2番目の姉

墓前にてお線香を立てて、現況報告等🙏

各ご先祖さまにもお線香と合掌礼拝

パーソナル墓(なんなら胸像つき)がある先祖たちのおかげで、

うちはかなりお墓がおおい☺️

 

青空のきれいなお彼岸中日でした!

🌸もちらほら咲き始めてました

お墓参りの後は気分もスッキリ

夕方からは福岡市内で映画を観ることにしました

行ったのは、単館系の

kino cinema 天神(警固のカイタックスクエア)

高校時代、友達と単館系の映画館に行くの好きだったな〜。

その中に「KINO」という名前のとこもあったけど、

このkino cinemaはまったく別物。映画ビジネスにご熱心な木下グループさんの映画館。

「kino(ドイツ語で「映画館」)」に「木下」をかけたのね。

 

スタッフさんに伺ったけど、わたしたちの行っていたKINOのほうは、とっくの昔になくなってしまったようです

でも、映画好きだった中高生時代を思い出し、郷愁に駆られました。

 

さて、今回観たのは、話題の

『落下の解剖学』

2時間32分の長い作品だけど、

アカデミー賞🏆脚本賞カンヌのパルムドールを受賞しただけあって、

まったく退屈せず

俳優たちの発する言葉に完全集中の2時間半でした!

 

3人+1匹の家族のお話

ドイツ人の妻は人気作家

フランス人の夫は、作家になりきれず、いやいや教師をしている

そして、幼児期の事故で視覚障がいを負う11歳の息子

その子を補助する犬🐕

 

ある日、夫が家の前で頭から血を流して死んでる

3階の窓から落ちたらしい

さてこれは、殺人か自殺か事故か、、、、

いまいち証拠不十分の中、妻が殺人容疑で起訴され、夫の落下事件を「解剖」してゆく裁判が始まるの。

人気女流作家のスキャンダルに全仏が騒然となる

 

運命で結ばれた家族でも、裁判では、それぞれが独立した一個人であることが暴露されていきます

それぞれにとっての【真実】は違うの

とくに夫婦の関係についてのくだりは、本当におもしろかった😏

 

原作小説も読みたいな〜と思ったら、オリジナル脚本でした。

最近は映画もドラマも、原作をもとに脚本化した作品が多いですが、

はなから脚本として書き下ろされると、言葉のつむぎ方も違ってくるものなのかしら。

 

フランスで100万人を動員したという本作品。

「理想」の家族なんて、たぶん、どこにもない。

そのことを、みんなわかっているようで、でもついつい忘れてしまって

「ウチの夫(妻、子ども)だけ、なんでこんなに分かってくれない⁉️」といがみ合う

 

いくら家族だからって、人と人は、コンピュータがデータをコピペするのと違って、まるっと正しく理解するなんて絶対むり。

その真理を、改めて描いているように思う

 

おすすめの映画です❕