2016年01月31日(日) テーマ:Well Agingなプライベート
Salon de Printemps Prize
東京藝術大学
大学院の卒展に行ってきました。
姪が「サロン・ド・プランタン」賞を受賞したからです。
これは「首席」ってことを意味します
わ~い
彼女の母親であるわたくしの姉も美大卒。
幼い頃から芸術に浸り、家じゅうあちこちに石膏像などのデッサンモチーフや、絵画や画集がありました。
わたくしも時々姉のためにモデルになっていました。
ポーズはナイショ!(笑)
わたくしは彼女ら母娘と異なり、医学部へ進み、今では美容皮膚科医。
幼い頃の環境と、先祖の持っていた何か(姉と姪にはとくに大量に受け継がれた)が、わたくしを「美容」皮膚科医にしたのかもしれませんね。
「美容」皮膚科医たるもの、医学はもちろん、美的センスというか、アートに関する洞察力も問われる。
そう信じております!
さてさて、卒展の話に戻ります。
姪の作品。
(写真撮影NG、、、)
なんと部屋全体が「作品」。。。
姉は油彩の洋画をやっていたので、まだ分かりやすかったのですが、
姪は「先端芸術表現」。。。
2次元の絵画や写真でも、
3次元の彫刻でもなく、
4次元で3Dで、、、、??? 何なのこれ
【姪の解説】
この作品は、ゲシュタルト崩壊現象とか錯視(op art)とか、いわゆる動きのある視覚を重視しています。一見、難しくてぶっ飛んでる理論のように思われますが、実は、わたくしたちの生きてる世界そのもののことですよ。
それは、2次元では切り取れないんですよ。
そ、そうなのね。。。
でも、そう言われてみると、
診察室で、よくこんなご相談を頂きます。
「写真に映った自分の顔の一部分を見て、とても気になった。どうにかしたい!」
あー、一瞬を切り取って一部を凝視すると、たしかに気になります。
ですが、「わたくしたちの生きている世界」では、「動き」の中での「雰囲気」というか「全体像」が、他人には見られているんですよね。
静止した画像だけで、「美容」を性急に判断してはいけないと思っております!
卒展には、触覚とか聴覚にまで踏み込んだ作品などもありました。
あ~~寒かったけど、熱い卒展でした。
姪には、さらに多くの人をあっと言わせるアーティストに成長してほしいものです