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ハダカ・デバ・ネズミ 〜抗加齢学会②〜

先週2つ学会に参加しました、の続き

抗加齢学会」のほうの総会レポート

その②  臓器が、記憶する
【慶應義塾大学 伊藤裕先生】
まず登場したのが
Naked Mole Rats
ハダカ デバ ネズミ
初めて知りました!
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(写真はネットから引用)

裸で出歯、、、そのまんま
正直、見た目はかなりだけどチュー
このネズミすごく強靭なのキラキラ
長寿
ガン耐性
低O2(酸素)耐性
ハダカデバネズミは、30年近く生きる。「ゾウの時間、ネズミの時間」、、、げっ歯類としては、驚異の長寿です。
それなのに、なんと、ガンが発見されたことがない。
さらに、無酸素で18分間生きたという記録もある。
驚くべしびっくりびっくりびっくり
尊く見えますラブ
その秘密が知りたい。


ヒトの老化研究にとって、大事な研究材料だというのがわかります。
前置きはさておき、
伊藤先生のご講演は「エピジェネティクス」のお話などで、とても難しかった。
結論は
生命活動の履歴は、臓器に書き込まれるとも言える。
これを「臓器の記憶」といいます。
おそらく、、、パソコンに例えると、
「臓器がメモリーで、そのデータが、DNAというハードディスクに保存される」
ということなのかと。
例えば「塩分メモリー」や「メタボリックメモリー」
高血圧や高血糖がつづくと、エピゲノム制御を介して、遺伝子に刻印されてしまうらしい。
だから、高血圧とか高血糖とかは、なるべく速やかにコントロールしないといけない。
臓器にとって悪い記憶は、さっさと消去してDNAに保存されないようにすべき。
「嫌な記憶」が、トラウマになって拭い去れなくなるようなものねガーン
生活に支障が出るまで、頑として食事療法や運動療法を拒む方がいますが、後悔先に立たずです!
後からでは、慌ててコントロールしようにも、残念ながら「予後不良」ということなのです。
逆に、いい記憶は、早めに定着をはかるのがアンチエイジングの要諦。
また、伊藤先生は、以下のようなこともおっしゃっていました。

「ゲノムエイジング対策には、カロリー制限や絶食がよい」

「メタボは腸から。高脂肪食が腸の炎症を引き起こし、さらには肝炎にいたる」
お食事気をつけましょうね!
海藻、緑黄色野菜をたっぷりたべて、糖質の摂り過ぎはご法度。
タンパク質はしっかり摂取でね。
、、、わたくしも今日、毎年恒例の人間ドックでした。

さらに自分を律して行こう!
改めて思いましたグーウインク


わたくしの自律は、禁酒とお菓子カットで〜す。

豪華列車

豪華列車に乗りましたー

はやぶさ新幹線前グランクラス
年がいもなく、はしゃぐ爆笑
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う〜ん、上質

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仙台から東京までの帰り道に乗りました。

仙台国際センターで日本皮膚科学学会総会で一日勉強脳みそ
最後のセッションまできっちり聴講し、
会場を最後に退室
(わたし昔からそういうところあります)
証拠写真下矢印ウインク
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観光も食べ歩きもなし。

寂しすぎるので、、、
仙台国際センター駅前で
女医友と撮影ごっこ爆笑爆笑爆笑
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仙台市は、羽生結弦さんと荒川静香さんのご出身地なんですね。 

しかし私は、まったくマネになってない笑い泣き
そしてグランクラスに。
くだらないおしゃべりしながら帰って来ましたイエローハーツ
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大発見!皮膚細胞の形〜日本皮膚科学会総会①〜

学会ウイークエンド!


こんどは
第116回
日本皮膚科学会総会
@仙台国際センター
に行って来ました。
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皮膚科のスーパー研究者先生方のご講演に、超興奮しました!
こちらも、ブログでご紹介してまいります。
皮膚の細胞の“形”が解明された
【慶應義塾大学皮膚科 横内麻里子先生】のご研究
皮膚は、私と外部環境とを隔てる大切なバリア。
物理的皮膚バリアは2つ。
・角層バリア
・角層下の顆粒層細胞間のタイトジャンクションバリア
これら2つが常に働き、私を外から守ってくれている。
だけど、お肌はターンオーバーし、どんどん生まれ変わってるでしょ。
1時間に2億個!
1日におよそ50億個!
の細胞がアカとして剥がれ落ちます。
皮膚は代謝し続けてるのよ。
そんな時でも、上述の2つのバリア機能が保たれているからすごい。
体の内側からの水分の漏出、外からのアレルゲンや毒素の流入から防御しているの。
2つのうちどちらかが欠けてもダメ〜!
そのしくみを解明するために、横内先生のグループは、3次元での皮膚細胞の形の解明に取り組んだのね。
わたくし的には、皮膚細胞はレンガみたいな直方体だとばかり思ってた。

皮膚科の教科書によくあるシェーマをぼーっと見て育ったので、、、



ところがそれは、違うらしいの!
横内先生らの大発見
代謝の様子をじーっと特殊顕微鏡で観察し続けていると、
まずは六角形にみえ、
つぎに上面と下面に大小があることが分かる。
なんじゃこりゃー
コンピューターシミュレーションにより、
皮膚細胞は、
(六角形と正方形からなる、ゴツゴツのサッカーボールみたいな感じ)
であることが分かったんです!!
石鹸の泡も、この14面体なんですって。
皮膚細胞は、ケルビン14面体であることによって、2つのバリア機能が壊れることなく、ガンガン代謝し続けることができる。というのです。
横内先生は、講演では研究の過程もお話しくださいました。
すごくワクワクしちゃった〜。
免疫とか遺伝子とかのお話とちがう「異色の研究」っていう感じだけど、
そもそも、横内先生が昨年12月に大発見なさるまで、
世界中の皮膚科医が、誰一人、皮膚細胞の形を知らなかったんだ〜
ってことに、ものすごく衝撃を受けたのでした。
、、、、
、、、、
うつむいて会場内の医学書販売コーナーに行くと
あっ

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うう。
光栄すぎます。
浅学菲才を心から反省し、猛勉強を仙台の地で誓ったのでした。。。