2017年08月12日(土) テーマ:私の好きな本
8月大歌舞伎 と 夏休み読書 坂口安吾
【 アオハルお盆休み 】
8月13日(日)〜16日(水)
お電話、LINE、メールの対応もお休みです
先日、東銀座の歌舞伎座に行ってきました。
納涼歌舞伎なので、着物ではなく、
パリッと新調した浴衣で
浴衣はもともと下着だといいますが、、、
現代の真夏では、浴衣も立派なオシャレ着です!
むしろ、他のお客さんよりキメキメ感あるでしょ
わたくしのオカッパヘアを、見事にアップにしてもらったよ。
見て!
和装のマナー
観劇時は、帯をつぶすのですって。
たしかに、前のめりでは、後ろの座席の方に迷惑だもんね。
慣れた方には、観劇中に帯を半周くるっと回して観るツワモノもおられるらしいよ
着物アマチュアのわたくしがハンパにまねると、客席で脱げちゃいそう
さて、納涼歌舞伎の演目は、古典歌舞伎ではありませんでして
「野田版・桜の森の満開の下」
野田秀樹さんの作・演出。
89年『夢の遊民社』で初演されたお芝居を、28年後の今年、歌舞伎調にアレンジしたものです。
正直、第一幕は
「あーこれ、むか〜し連れていかれた『ゲージュツ的な舞台』の香りだわー」
オヤジにもスベる言葉遊びの羅列など、
創る側の自己満足っぽい、あの感じね。
わたし野田ファンでもないし、ちょっとついていけないかな〜って不安でした。
がしかし、これが計算だったみたい。
第二幕では、一転、ぐいぐいと引き込まれ、、、
終幕は、まばたきもできないほどの感動
やられました!
一貫して 女形 七之助さんの怪演が際立ってました〜〜
勘九郎・染五郎さんも奮闘。
このお話は、坂口安吾の2つの短編小説を元に作られているということで、
復習がてらに2作品とも読みました。
Kindleで ¥0だし
「スキ」「キライ」「欲しい」「怖い」は、人それぞれで千差万別、そのレベルもはげしく異なります
だから人はわかり合うのは難しい
でも共通していることもある
それは、誰もが必死で、孤独感や虚しさや退屈から逃れようとあがいているということ
そのあがきって、ほんとに「懸命に生きる」ってことなのかしら?
欲望や怨念の膨大なエネルギーで何かをするってことと、欲も怒りもなく平穏なココロでそのかわり何もしないことと、どっちが「よく生きている」ってことになるのか?
、、、
いっきに坂口安吾ファンになっちゃった!
何と言えばいいの?
読み心地の悪さが、ハンパない!
ここまでキモさを極めると、「創ってる側の自己満足」なんてレベルを遥かに超えるんですね、、、
圧倒的なクリエーティビティだわ〜
この勢いで「堕落論」読も〜〜っと