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皮膚科学会その三〜ジェネオエックス〜

京都での皮膚科学会総会レポート最終回

小柳えりこ、学会に登場〜🤣

 

医学会には、医薬品や医療機器メーカーなどの企業展示会場が必ずあります

学会のスポンサーさんでもありますからね

こういう企業展示会場で、アオハルに導入するレーザーや医療材料などを探しあてることもあるから、私も真剣に見ます👀

今回も展示会場をウロウロしてたら、なんと

小柳えりこに会いました🤣

はい、わたくしとわたくし〜🤣

そうです、私が大好きなGENEO Xコーナー

小っ恥ずかしい

女医友達たちと記念撮影

そして翌日、、

京都でGENEO Xのお披露目会

講師を務めてまいりました🎙️

アオハルのスタッフリーダーと一緒に登壇

アオハルのIPLフォトフェイシャル治療の極意などを、満場のドクターの皆さまにレクチャーしてきました

メーカーさんに言わせると、

国内指折りの「レーザーや治療マシン好き」のわたくし

スタッフとともに、とことん研究し倒しております

 

良い経験も、むずかしかった経験も、たぶんどのドクターよりも知っている

それを、患者様のために多くのドクターの皆さまにシェアしたいと思っております😉

 

同じ治療機器や施術マシンを買って持っていても、

それを扱う医師の経験や考え方、スキルによって、

結果はまったく異なるから。

 

近年、インターンの経験もなしに「美容皮膚科医」を標榜し開業する「ドクター」も激増していますが、

どの「ドクター」も、患者の皆さまに対して全力を尽くしていただきたいと願っています。

 

iPS細胞の山中先生!日本皮膚科学会総会 その二


京大・椛島教授会頭の皮膚科総会

お話のつづき

印象的な特別講演がたくさんありました

とくに

京都大学iPS研究所の山中伸弥教授

のご講演について書きます。

上記↑の写真の説明は後半で😆!

2006年のこと

マウスの皮膚の線維芽細胞に、山中教授が発見した4つの遺伝子をあたえ、

iPS細胞が誕生しました。

誕生から18年経った現在、

1.再生医療と

2.創薬の分野で

徐々に実用化されつつあるんです!

iPS細胞は、ヒトの皮膚もしくは血液の細胞から作成されます。

厳しく品質評価され、合格したら晴れてiPS細胞が完成します。

しかしそれをそのまま移植するのではなく、さらにそこから移植したい組織に分化誘導し、

(移植先に特化した「パーツ」へと改造するってイメージ)

またまた品質評価に合格したものが、いよいよ移植に用いられるの。

膨大な時間とお金がかかります

 

2014年

網膜変性疾患患者に、患者のiPS細胞から網膜色素細胞上皮を作って「自家移植」をし、成功した

この一件に膨大な時間⏰とお金💴がかかったの。1年と1億円くらい😵‍💫

まだまだ、人類みんなの治療ではない😭

 

そこで京都大学iPS細胞研究所では、再生医療用「iPS細胞ストック」事業を考え出したの

他人の細胞からiPSを作製して、ストックし、その細胞を移植する「他家移植」技術です

既製品のiPS細胞が使えたら、それは便利ですよね 😃 !

 

他人の細胞を体内に入れたら拒絶反応が起きます

しかし、まれに拒絶が起きにくい他人もいる

日本赤十字社の協力で、骨髄バンクや臍帯血バンクなどのデータベースから【HLAホモ】の他人を発見し、承諾を得てドナーになってもらうそうです👏

【ホモ】とは「ひとつ・同一」の意味。

【HLA】とは「ヒト白血球抗原」拒絶反応に関わる部分。

多くの人は両親から異なるHLAを受け継ぐけど、わずかな確率で両親から同じHLAを受け継ぐ子がいる。この方々を【HLAホモ】といいます。

iPS細胞を、【HLAホモ】の方から提供いただいた細胞から作る。そのiPS細胞は、患者さんにとって拒絶反応が起きにくいらしいのです!

 

この事業は「公益財団法人京都大学iPS細胞研究所財団」に移管され、

【HLAホモ】ドナー由来のiPS細胞がストックされており、

これがなんと、日本人の40%に利用できるそうなの!

さらにHLAゲノムを編集したiPS細胞だと、日本人の残り60%にも使える。さらに、世界の大半のヒトにも使えるんですって!

 

すごい進んでる!!

多くの人が治療を受けられそうですよね。

 

そしてさらに!

拒絶反応の心配がない、自分の細胞で作る「my iPS®細胞」も、

なんと2025年をめどに、

1億円ではなく100万円くらいでできるプロジェクトが爆走中とのことでした✨

 

ダメ押しで

iPS「創薬」についても、

アルツハイマー病、Pendored症候群、ALSなどなど研究が進んでいるそうです。

 

iPS細胞!

超期待ですよね🤩

とってもうれしいご講演でした‼️

 

そ し て まだ続きがあるの!

 

翌朝の朝7時

山中伸弥教授と学会会頭の椛島健治教授とモーニングジョギングする会

が催され、はりきって参加してきました~!!

スーツケースにジョギングシューズ入る余地なかったので、履いていったペタンコシューズで無理やり参加

先生の背中を必死で追う😆

京都宝ヶ池をがんばって走り

山中伸弥教授と記念撮影していただきました🙏🙏😍🤲🤲🤲

前の晩から密かに友人たちと練習してたの😆

iPS

会頭の椛島教授も

快く記念写真をご一緒くださいました。

診察室のわたくしの愛読書コーナーには

もちろん椛島先生のご著書がありますが。。。

京都に持参するのを忘れてしまいました😣

サイン欲しかった〜

すっごく思い出に残る皮膚科学会総会でした!

たっくさん勉強したことを、アオハル診察室でみなさまにお返しします😊

 

やっぱりいい!第123回日本皮膚科学会総会

第123回日本皮膚科学会総会

年に一度、皮膚科医が集結する学会

@国立京都国際会館

2024年6月6日(木)~6月9日(日)4日間開催

わたくしは後半の2日間参加しました。

 

(友人たちと🤳)

とにかくまじめな学会

今年の幹事は京都大学、会頭は京都大学医学研究科皮膚科学の椛島健治教授

さすが京大‼️素晴らしいプログラムで、大変興奮しました。

13会場にも分かれて、魅力的発表が目白押し

分身が12人いれば全部リアル聴講できるのに、、、残念

でもeラーニングでフォローします!

 

会場は、日本中の皮膚科医でごった返す

毎年、的を絞って勉強しますが、

今年はアレルギー・病理・炎症性疾患…..最新の知見を一生懸命取り入れてきました

 

アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬は、新薬がバンバン登場している

患者様のために、本当に明るい気持ちになります‼️

山﨑研志先生のご発表

日本ではまだ上市されていない新しいタイプのざ瘡治療薬や治療デバイスのご紹介✨

臨床医としては早く日本でも使えるようになってほしいと願います

 

ここで、皆さまも興味のありそうな小ネタ

「便秘💩と肌荒れ」

大阪大学免疫学フロンティア研究センター皮膚アレルギー生体防御 松尾先生のご発表

日本🇯🇵では、便秘💩すると肌荒れをおこすって普通にみんなそう思ってますよね。ところが世界🌎では。ぜんぜんそう考えられていない。

日本の伝説はデマなのか⁉️松尾先生は確かめてみた‼️

面白いですよね

結論は、デマかせではなさそうとのこと

「腸管免疫の乱れの、皮膚炎やざ瘡への関与」を、どうやら証明できるみたいなの

便秘するざ瘡患者の腸内と皮膚は類似した細菌叢のみだれ(dysbiosis)をみとめる。とのこと

やっぱりね~と納得する感じだけど、

逆になぜ、世界のヒトはそう思ってないのか⁉️不思議ですよね~

日本独自の切り口で「腸皮膚連関」に着目した新薬も生んでほしいなとも思いました😃

 

 

学会会場では、順天堂大学の恩師にお目にかかったり (順天堂・かゆみ研究センター長 高森先生)

京都で開業なさっている医局の先輩に久しぶりにお会いしたり

文化講演では、大好きなゴルフのお話をきく

『ゴルフと人生哲学』倉本昌弘プロ

実は先月、あるゴルフ場の練習場で、倉本プロの真後ろの打席で練習したの

勝手にご縁を感じ、喜んで聴講しました⛳️

倉本プロは現役時代、大病に罹ったが、克服してご活躍なさっていたとのこと

初めて知りました

ご講演が大変大変流暢で、一流の方は何をなさっても一流なんだな~ってうらやましく思いましたし、何事にも努力あるのみだとつくづく思いました🤓

この学会の報告は次回に続きます!