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iPS細胞の山中先生!日本皮膚科学会総会 その二


京大・椛島教授会頭の皮膚科総会

お話のつづき

印象的な特別講演がたくさんありました

とくに

京都大学iPS研究所の山中伸弥教授

のご講演について書きます。

上記↑の写真の説明は後半で😆!

2006年のこと

マウスの皮膚の線維芽細胞に、山中教授が発見した4つの遺伝子をあたえ、

iPS細胞が誕生しました。

誕生から18年経った現在、

1.再生医療と

2.創薬の分野で

徐々に実用化されつつあるんです!

iPS細胞は、ヒトの皮膚もしくは血液の細胞から作成されます。

厳しく品質評価され、合格したら晴れてiPS細胞が完成します。

しかしそれをそのまま移植するのではなく、さらにそこから移植したい組織に分化誘導し、

(移植先に特化した「パーツ」へと改造するってイメージ)

またまた品質評価に合格したものが、いよいよ移植に用いられるの。

膨大な時間とお金がかかります

 

2014年

網膜変性疾患患者に、患者のiPS細胞から網膜色素細胞上皮を作って「自家移植」をし、成功した

この一件に膨大な時間⏰とお金💴がかかったの。1年と1億円くらい😵‍💫

まだまだ、人類みんなの治療ではない😭

 

そこで京都大学iPS細胞研究所では、再生医療用「iPS細胞ストック」事業を考え出したの

他人の細胞からiPSを作製して、ストックし、その細胞を移植する「他家移植」技術です

既製品のiPS細胞が使えたら、それは便利ですよね 😃 !

 

他人の細胞を体内に入れたら拒絶反応が起きます

しかし、まれに拒絶が起きにくい他人もいる

日本赤十字社の協力で、骨髄バンクや臍帯血バンクなどのデータベースから【HLAホモ】の他人を発見し、承諾を得てドナーになってもらうそうです👏

【ホモ】とは「ひとつ・同一」の意味。

【HLA】とは「ヒト白血球抗原」拒絶反応に関わる部分。

多くの人は両親から異なるHLAを受け継ぐけど、わずかな確率で両親から同じHLAを受け継ぐ子がいる。この方々を【HLAホモ】といいます。

iPS細胞を、【HLAホモ】の方から提供いただいた細胞から作る。そのiPS細胞は、患者さんにとって拒絶反応が起きにくいらしいのです!

 

この事業は「公益財団法人京都大学iPS細胞研究所財団」に移管され、

【HLAホモ】ドナー由来のiPS細胞がストックされており、

これがなんと、日本人の40%に利用できるそうなの!

さらにHLAゲノムを編集したiPS細胞だと、日本人の残り60%にも使える。さらに、世界の大半のヒトにも使えるんですって!

 

すごい進んでる!!

多くの人が治療を受けられそうですよね。

 

そしてさらに!

拒絶反応の心配がない、自分の細胞で作る「my iPS®細胞」も、

なんと2025年をめどに、

1億円ではなく100万円くらいでできるプロジェクトが爆走中とのことでした✨

 

ダメ押しで

iPS「創薬」についても、

アルツハイマー病、Pendored症候群、ALSなどなど研究が進んでいるそうです。

 

iPS細胞!

超期待ですよね🤩

とってもうれしいご講演でした‼️

 

そ し て まだ続きがあるの!

 

翌朝の朝7時

山中伸弥教授と学会会頭の椛島健治教授とモーニングジョギングする会

が催され、はりきって参加してきました~!!

スーツケースにジョギングシューズ入る余地なかったので、履いていったペタンコシューズで無理やり参加

先生の背中を必死で追う😆

京都宝ヶ池をがんばって走り

山中伸弥教授と記念撮影していただきました🙏🙏😍🤲🤲🤲

前の晩から密かに友人たちと練習してたの😆

iPS

会頭の椛島教授も

快く記念写真をご一緒くださいました。

診察室のわたくしの愛読書コーナーには

もちろん椛島先生のご著書がありますが。。。

京都に持参するのを忘れてしまいました😣

サイン欲しかった〜

すっごく思い出に残る皮膚科学会総会でした!

たっくさん勉強したことを、アオハル診察室でみなさまにお返しします😊