2017年06月08日(木) テーマ:学会最新動向
ハダカ・デバ・ネズミ 〜抗加齢学会②〜
先週2つ学会に参加しました、の続き
「抗加齢学会」のほうの総会レポート
その② 臓器が、記憶する
【慶應義塾大学 伊藤裕先生】
まず登場したのが
Naked Mole Rats
ハダカ デバ ネズミ
初めて知りました!
裸で出歯、、、そのまんま
正直、見た目はかなりだけど
このネズミすごく強靭なの
・長寿
・ガン耐性
・低O2(酸素)耐性
ハダカデバネズミは、30年近く生きる。「ゾウの時間、ネズミの時間」、、、げっ歯類としては、驚異の長寿です。
それなのに、なんと、ガンが発見されたことがない。
さらに、無酸素で18分間生きたという記録もある。
驚くべし!
尊く見えます
その秘密が知りたい。
ヒトの老化研究にとって、大事な研究材料だというのがわかります。
前置きはさておき、
伊藤先生のご講演は「エピジェネティクス」のお話などで、とても難しかった。
結論は
生命活動の履歴は、臓器に書き込まれるとも言える。
これを「臓器の記憶」といいます。
おそらく、、、パソコンに例えると、
「臓器がメモリーで、そのデータが、DNAというハードディスクに保存される」
ということなのかと。
例えば「塩分メモリー」や「メタボリックメモリー」
高血圧や高血糖がつづくと、エピゲノム制御を介して、遺伝子に刻印されてしまうらしい。
だから、高血圧とか高血糖とかは、なるべく速やかにコントロールしないといけない。
臓器にとって悪い記憶は、さっさと消去してDNAに保存されないようにすべき。
「嫌な記憶」が、トラウマになって拭い去れなくなるようなものね
生活に支障が出るまで、頑として食事療法や運動療法を拒む方がいますが、後悔先に立たずです!
後からでは、慌ててコントロールしようにも、残念ながら「予後不良」ということなのです。
逆に、いい記憶は、早めに定着をはかるのがアンチエイジングの要諦。
また、伊藤先生は、以下のようなこともおっしゃっていました。
「ゲノムエイジング対策には、カロリー制限や絶食がよい」
「メタボは腸から。高脂肪食が腸の炎症を引き起こし、さらには肝炎にいたる」
お食事気をつけましょうね
海藻、緑黄色野菜をたっぷりたべて、糖質の摂り過ぎはご法度。
タンパク質はしっかり摂取でね。
、、、わたくしも今日、毎年恒例の人間ドックでした。
さらに自分を律して行こう!
改めて思いました
わたくしの自律は、禁酒とお菓子カットで〜す。