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10% だけがHUMAN

「あなたの体は9割が細菌」
アランナ・コリン著

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こちら、いかにもcatchyなタイトルでしょ。こういうの見ると、へそ曲がりなわたくしは「むむむっ。どうなのかしら」となるの。
ところが、ものすごく説得力のある内容に引き込まれ、ぐんぐん読んでしまいましたねこクッキー
みなさんにも読んでみてほしい〜うさぎクッキー
以下わたくしの読書メモ
・ゲノム解析の結果に科学者もビックリ!
ヒトの遺伝子の数(=遺伝子がつくるタンパク質の数)はとっても少ないの。
なんとミジンコよりも少なく、線虫と同じくらいの21,000個しかない。
・こんな少なくて済んでるのは、ヒトが100兆個の微生物(細菌)ちゃんたちと共生しているから。
彼らの遺伝子は合計で440万個→→ヒトの遺伝子のシェアはたったの0.5%なんですと!
細菌ちゃんたちの大半は腸内に住んでて、とくに小腸出口と虫垂には、免疫系にかかわる子たちがたくさんいる、、、わたくし、幼少のころ、虫垂切除しちゃったよ〜。が〜〜んガーン
・深刻な感染症(悪い細菌がおこす)の大半は20世紀に抗生物質などにより撲滅されたけど、そのかわりに、21世紀に「アレルギー・自己免疫性疾患・消化器トラブル・心の病気・肥満」などが激増。
つまり「21世紀病」のまん延は、ペニシリンに始まる“抗生物質(腸内細菌ちゃんたちも殺しちゃう)”の登場が起点なんじゃないかびっくり うーーーん、もちろん抗生物質は多くの命を救っているの。
・もう一つ、現代の食品は美味しく加工されすぎていて腸内細菌ちゃんのエサになる食物繊維が足りないのも「21世紀病」の理由
たっぷり摂りましょ〜〜グー 
・腸内細菌4000種類の構成は、ヒトによってさまざま。
食べたものを吸収するか排出するかは、腸内細菌ちゃんたちの種類にかかっている。
ヒトは、腸内細菌が食べたものでできている。肥満するヒトには、肥満する腸内細菌が住んでいる。カロリー計算や運動だけのダイエットが続かないのは、このため。
・さらに帝王切開の増加も影響ありだと。 切って産むと赤ちゃんが最初に感染する細菌はお母さんの膣内の細菌ではない。これが後々まで赤ちゃんの腸に影響する。
切って産むなら事前に膣にガーゼ詰めて、産まれた直後の赤ちゃんにそのガーゼ擦り付けて、お母さんの膣内細菌を感染させる方法もあるとか!

・「母乳or粉ミルク」もとうぜん、赤ちゃんの腸内細菌の構成に影響、、、。

・3歳までの腸内には乳酸菌がたくさん。しかし大人の腸内には、、、
むかしの “偉い” 先生が言ったことには、注意が必要ね。検証大事。
・「脂肪と炭水化物は体に悪い」と決めつけるのも、時代遅れ。やっぱりウインク 
はい、わたくし牛乳も大好きです。パンも「普通に」食べますよ。
それに対応できる腸内細菌ちゃんが居てくれるかどうかが問題なの。つまり腸内細菌によって「栄養の摂り過ぎ」の量はヒトそれぞれ、ってことなの。
うんち移植キラキラ ドナーになれる人は、うんち長者も夢じゃないわね爆笑
とても興味深かったなぁ。
つい宿題そっちのけで、読んでしまった。
わたくしの中の100兆個の仲間たちが、
「よく、ぼくたちのことを勉強してくれたね!」ウインク
喜んでいます。。。きっと、、、
はい、細菌ちゃんたちのせいにせず、これから宿題もやりま〜す!
ちなみに、今朝炊いた栗ごはん
もちろん もち麦 5割!
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