わたし顔筋女医です
顔の老化はどうやって起きるか?
皮膚だけでなく、その下の脂肪・筋肉・骨など、それぞれの組織の老化が複合して起きるのです。
つまり「皮膚だけが年を取って、たるむ」という単純な話ではないの。とっても多因子の、複雑な絡みの結果なのです。
わたくしは皮膚科専門医で、「皮膚科学」をかれこれ25年以上勉強しております。で、いっつも『顔面』のアンチエイジングを考えている。
そして美容医療にも20年以上携わり、顔の筋肉である『表情筋』についても、おなじく毎日考えております。
自称・顔筋女医です😆😆
(YouTubeでもそう名乗っております)
ほんとうですよ。
診察室も、表情筋の図で満たしてます😆
これまで、日本の医師では珍しいほどかなり「顔筋」についてトレーニングを受けてきました。
顔面の筋肉を解剖するために、何度も海外に赴きました
(国内では、解剖の訓練ができるのは医学生くらいなんです)
おかげで私は、ヒトの皮膚の上から顔筋の様子が透けて見えるようになりました。。。透けて、というのは冗談ですが、
ご来院の皆さまのお顔立ちや皮膚の状態を通して、表情筋を観察することができる、たぶん数少ない美容皮膚科医なのです😄。
ですので、こういうこともできます。
◼️表情筋が過剰に動いて発達しすぎている部分には、ボトックスを注射してリラックスさせる。
(わたくしには顔筋が「見える」ので、やみくもに注射することはありません)
◼️表情筋の衰えを感じる部位には、予防のために顔のEMS(電気的筋肉刺激)を提案する。
そうそう、しっかり笑って特定の表情筋を自分で鍛えることも皆さまに推奨しております😊
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ところで、わたくしは世界中の論文を読んでいますが、、、
わたしが大好きな顔面の筋肉についての老化研究報告論文は、あまり多くないの。
皮膚・顔面骨・顔面脂肪の老化研究報告は多数あるのに、、、
そんな中、今日いっぱい論文検索🔍したところ面白い論文があったので、みなさまに紹介します!
わたし本格的勉強は「紙」でやる派!
2021年のペーパー(論文)
たった32例の小さな研究論文ですが、これが超・面白かった!
Understanding Facial Muscle Aging: A Surface Electromyography Study
表情を形成する顔筋(表情筋)が30以上あるうち、メジャーな9つの動きを、筋電図(sEMG)を用いて測定した。すごい😍
安静時ベースラインノイズと活動時シグナルを測り、さらにシグナル対ノイズ比を算出、、、、、、、
その結果
若年者(30歳未満)と高齢者(50歳以上)で!
測定結果に!
有意差は!
ほとんどなかった‼️
なんだそりゃー
と思いきや、例外があって、
大頬骨筋の活動は高齢者で低下し、
鼻根筋と皺眉筋は高齢者で活動が亢進する
つまり、、、
「年取ると、笑う力が弱まって、不愉快な表情をする力が強まる」
と、、🤓🤓
何となく経験上で分かってたけど、
こうやって測定データで可視化されると、納得ですよね〜🧐
だから!
眉間にボトックス注射して、
さらに口角を上げて毎日「笑う」トレーニングが、必要なのですよ!
🍎ここでお知らせです🍎
2月5日(月) NHK『あさイチ』に出演する予定です。
8時半ごろ数分間、スタジオ生放送で出ます。
(大きなニュースで飛ばされませんように。。。🙏)