ゴジラ−1.0 と 読書ブログ#65
読んだんです、「小説仕立ての皮膚科の教科書」
そんな本があるのかって?
それが、出たんです。
『間宮家の皮膚科医』
戸倉新樹著
著者の戸倉先生は、小説家ではなく、たいへんご高明な皮膚科学者
(現在は浜松医大の名誉教授)
この本を買ったのも、街の本屋さんではなく
9月の日本皮膚科学会西部支部大会の会場で販売されてたの。
学会の時は、医学書店さんがたくさん医学書を売りに来る。
私はたいてい何か新しい医学書を買うのだけど、
そこになんと「小説」が置かれていた。
手に取ってみました。
びっくり
小説と医学書のハイブリッド‼️
そう、まったく新しいスタイルの読み物でした。すごく面白い!
勉強嫌いでも、どうやっても読んでしまうでしょ 😉笑
小説パートが一章すすむと、そのあとに皮膚科医学書パートが現れます。医学書パートはかなり高度かつ先進的、しかも症例写真が豊富に載っている。スゴイ
皮疹の診断の仕方まで丁寧にかかれていて、大学病院時代の復習になります。いや、ほんとにためになる
で、その小説はというと、
「親子三代の【男性】皮膚科医と、その周辺の【女性】たち」
がおりなすドラマ。
ずばり、【男性】が仕切って【女性】が陰で支える・犠牲になる、という、
昭和98年のニッポンそのままのお話です。
戸倉先生(昭和30年代のお生まれ)の筆致にはなんの力みもない。
「【男】が主で【女】が従」というシチュエーションに、1ミリの疑問ももっておられないから。
太陽が東から上がるのと同じ、それが「自然の理」なんですね。
わたくしにはけっして「自然」ではなく、猛烈な違和感がありました。
えええええ、この男尊女卑はなに~😬!!という思いで読み進めました。
べつにわたくし、先鋭的フェミニストでもなんでもないです。
ひとりの自立しているつもりの人間(たまたま【女性】なだけです)として、どうも理解できなかった。
これ以上書いたら、皮膚科医として生きていけなくなるかも
とにかく!
皮膚科医のみなさんは、買って読んでみてください
(ちなみに価格は教科書レベル😆)
とくに女医の諸君!
昭和の洗礼を受けるよ!!
興奮したまま、、、
話題の『ゴジラ−1.0』を観に行きました
ちょ!
なにこれ
いたって“現代的な”平和な結末🕊️
Top Gunの続篇「Maverick」といい
ダニエル クレイグ最後の007「No Time To Die」といい、