2014年11月30日(日) テーマ:美食同源!
福田真嗣先生 腸内細菌叢そのものがもう一つの臓器
今日は、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)研究のスーパースター
福田真嗣先生のご講演を聴講しました。
それに対して腸内細菌は100兆個 もいるの。
って数聞いただけでも私たちのカラダにとって超重要そうだって気がするよね。
1「腸内エコシステム」を形成!
腸内細菌叢の絶妙なバランスが崩れると、全身の恒常性維持に支障を来たすの。
腸の乱れで大腸ガンが増える…までは何となく想起できるけど、肝臓ガンや肥満、糖尿病、動脈硬化などあらゆる疾患の発症とも深く関わってるのですって。
なぜならば、腸内細菌叢が粘膜免疫、神経細胞、内分泌細胞に大きく影響しているから!
だから腸内細菌叢は、「もう一つの臓器」とか、「第二の脳」とかって表現されるようになって、HOTな研究分野なの。
福田先生は、世界的にも大注目の研究者で、Nature誌から次の原稿を催促されるほどなんですって。
でも、まだお若いんです。
さらに福田先生は、2つの研究成果をお話しくださいました。
2 プロバイオティクスが有益なメカニズム
「ビフィズス菌は身体を守る!」って言うけど、そもそもどういうことなのか。
ある種のビフィズス菌(全部じゃないよ)は腸内でたくさん酢酸を作ってくれます。これがO157大腸菌が作る毒素が腸から血中に侵入するのを妨ぐのです!
(O157の毒素は、腸管粘膜上皮細胞を殺してカベに穴を開け、血管に侵入しようとします。これに対し、酢酸は細胞を増殖させたり保護したりする作用があるので、腸のカベが守られるのです)
3 腸内細菌が粘膜免疫に関わっている
腸内細菌叢を構成する主要なクロストリジウム目細菌群は、食物繊維の発酵で酪酸をたっぷり産生するの。その酪酸は、未分化T細胞(naive T cell)を制御性T細胞(regulatory T cell)へエピジェネティックに誘導して大腸炎の抑制に寄与するんですって。(T細胞というのは、血液中の白血球のうちのリンパ球という免疫応答の司令塔的細胞です)
ってことで、腸内細菌叢から産生される代謝産物が生体の恒常性維持に重要なの!
では私たちは、何をすればいいの?
ストレスをためない!とか飲み過ぎ食べ過ぎしない!妙な食習慣はやめる!よい環境で生活する!抗生剤を乱用しない!など。
細かいこと言えば、オリゴ糖や大麦、ヨーグルトを摂るってことかな。
ヨーグルトも種類がいっぱいあってどれが自分の腸内細菌叢にいいのか分からないのが現状。しかも2ヶ月食べ続け、食べてる間は食べたヨーグルトの菌はお腹にいてくれるけど、やめた途端消えちゃうんでっすって。早く私たちのWell Agingに直結するようなバツグンの腸内細菌叢を作る食事内容とか生活習慣などの研究結果が出るといいよね。
あ~今日もお勉強になりました
と同時にお腹空いちゃった!
さて、ここは番町、大妻女子大学。やっぱりニューオータニのタイカンエンに行っちゃうでしょ
ストレス解消ってのも良いことだよね(笑)
帰りはお庭の紅葉を愛で
摂ったアルコールや点心にスープそばを消費せねば