第68回読書ブログ『1984』
読み直した。前よりも怖かった〜😨
ジョージ・オーウェル著
『1984』
1949年出版
世界的大ヒットとなった小説です
ひっさしぶりに買い直して読み直しました
予想はしていましたが、まったく古さを感じません!
と言うより、ジョージ・オーウェルさんは
75年後の2024年をズバリ予言している
改めて、驚き、そしてうち震えました😨
舞台は1950年「第三次」世界大戦後
核も使われたあと、世界は3つの大国が統治
それでもなお、戦火は途絶えない
生き残った3国家はいずれも一党独裁
そのうちの「オセアニア」国が舞台
(偶然かもだけど、「MADMAX怒りのデスロード/同フュリオサ」の舞台も、オーストラリアよね)
オセアニアの構成
頂点が「ビッグブラザー」
2%の中枢党員
10%くらいの一般党員
残りはプロレという一般庶民
プロレは、自由だけど、教育も受けず一生貧しい労働者として生きて、死んでいくの
それに対して一般党員は、自由がない
家の中や街中のあちこちにある双方向の「テレスクリーン」によって、生活が完全に見張られている
発言のみならず一挙手一投足が監視対象
ほんのちょっとでも党に批判的だと判定されると、拘束されて拷問にかけられ、洗脳もしくは惨殺
ずいぶん酷い
でも〜
わたしたちの現実社会は「この荒唐無稽な小説なんかとは、ぜんぜん違う」のかな?
思考はネットに支配されつつあるし
みんなスマホもつていて、勝手に撮ったり録音して、SNSで拡散したり週刊誌さんに売ったりするし
つねに世界のどこかでは戦争していて、多くの国が隣国との関係を恐れてるし
アメリカ一強時代が終わっちゃって、どの国も内向きになってるみたいだし
ていうか「国」より「企業」や「組織」が強くなりつつあるし…..
ていうか、天候は暑くて荒れてるし…..
【ビッグブラザーの刷り込み】
◼︎平和とは戦争してることなんだぞ(WAR IS PEACE)
◼︎隷従こそが自由なのだぞ(FREEDOM IS SLAVERY)
◼︎無知は強いぞ(IGNORANCE IS STRENGTH)
これ、若いころ初めて読んだときには、
なんかヒーローものの「悪の組織」みたいね、と
浅〜く笑ってましたが、、、
「どこかで戦争してくれないと兵器の在庫がハケなくて困る」と考える方々が居るらしいとか、
「大疫病や大災害対策のためには民主主義で議論とかしてるヒマはない」とおっしゃる方々が現におられるとか、
いろいろ選択肢が多くて選ばなきゃいけないとき「なんかもう、一つに決めてくれればいいのに!」と思ってしまうとか、
ショート動画SNSをポケーっと見てると時間があっという間に過ぎ去るとか、
そして国内外の「選挙」の現状とか、、、
とってもとってもとっても考え込んでしまいました
このところ、
民主主義とか国際協調とか自由貿易とか、
科学による進歩とか、
これまで「善」と信じてきたことが否定されつつあることにより、世の中は「不安」に覆われているように見えます
そんな今『1984年』を読み直せたのはよかったんだけれども、
次に読む本は、はて、何にしようかなあ。。。