2016年08月21日(日) テーマ:皮膚疾患
夏の敏感肌が気になる人へ
昨日、医学書専門出版社の方に、
新刊の書籍や雑誌を頂戴しました。
ありがとうございます
さっそく診察の合間に完読。
「敏感肌の診療」
に関連付けてブログしま〜す。
じつは「敏感肌」って医学用語ではありません。雑誌のタイトルとか、化粧品のキャッチコピーから流布したコトバなんです。
医学的定義がないということは、わたくしたち医師もそれぞれ、「敏感肌」のとらえ方が違う、、、というのも実情。
そんな中、漆畑先生は、あいまいな「敏感肌」を、5つの「疾患(医学的定義された病気ってことです)」に分類されました。
画期的!
①脂漏性皮膚炎
②成人ざ瘡(ニキビ)
③接触皮膚炎
④光線過敏症、光接触皮膚炎
⑤アトピー性皮膚炎
そう!「敏感肌」とは、これら5つの疾患が隠れている、もしくはその前段階、ということが多いんです。
ですから、その対策も単に何か塗っとけ〜とかではなく、「疾患の治療、もしくは予防」でなければならないのです!
調査によると、女性は7割、男性も3割が「自分は敏感肌だ」と思っておられるそうです。とくに女性の患者さんの中には「男の先生に相談しても分かってもらえなくて、、、」とご不満をお持ちの方も。
ところが、それではと「自称敏感肌」の方のお話をうかがってみると、ちょっと「対策がなってませんね〜」と申し上げたくなってしまいます。
・「夏は保湿しなくていい」と固く信じている方
・洗顔すればするほど、肌が磨かれていいと思っている方
・(上記の②の)ニキビになりやすい人は保湿はしてはいけないと頑なな方
・敏感肌で悩んでいるのに、睡眠時間の確保を怠ってる方、コンビニ弁当で日々を過ごしている方も多々見受けられます。
敏感肌にお悩みの方、自分でテキトーに解決しようとせず、ぜひアオハルクリニックにご相談ください!
まずは(当たり前ですが)規則正しい食事、正しい洗顔、十分な保湿、疲労を溜め込まない、以上の基本がとっても大事です。とくに十分な睡眠。肌は、寝ている間に細胞分裂してターンオーバーが進むのですから。
そういえばアオハルクリニックの新患の方々に伺いますと、2割以上の方々が「化粧品トラブルの経験がある」と回答されます。
そうです。化粧品選びや使い方も敏感肌にはキーポイントです。基礎化粧品を変えたり、正しい使い方を心がけるだけで、肌が健やかになった患者さんも数多くみてきました。
当院オリジナル化粧品は、ロート製薬製ですが、有効性に加えて安全性試験もかなり厳重に行ってもらっています。
どうぞ、「敏感肌」を気にしておられる方はお気軽にご相談にいらしてください。