小柳院長ブログ トップ > 学会最新動向 > 港区女医だけど「渋谷女医会」に

港区女医だけど「渋谷女医会」に

わたくし港区女子、、、もとい港区女医です

このたび「渋谷女医の会」に初参加してきました!

 

この会、もともとは「渋谷『区』女医会」

渋谷で開業している女医さん方の勉強会の場だったらしいの。

しばらく休会していて、今回4年ぶりの開催ということで、

渋谷区のみならず近隣の女医も巻き込む「渋谷女医の会」にパワーアップ。

港区女医のわたくしにもお誘いがかかったというわけです

 

とにかくまじめな勉強会なんですよ。

こういうの大好き。

今回のお題は

アトピー性皮膚炎の新しい治療薬 デュピクセント®︎について。

 

〈アトピー性皮膚炎の治療の歴史〉

1950年代から、ステロイド外用薬が治療の主流となった。

1999年にプロトピック®︎が登場。タクロリムス という免疫抑制剤の塗り薬です。わたくしが研修医の時のことでした。その時のことはよく覚えています。待望の新薬ということで、とくにアトピーのお顔の症状に広く使われるようになりました。

2008年ネオーラル®︎が保険適応に。シクロスポリンという免疫抑制剤の飲み薬です。難治症例の次の一手として使われています。

そして、

2018年 デュピクセント®︎登場!アトピー性皮膚炎で初めての生物学的製剤の注射です。ステロイドやタクロリムス 外用薬を使っていても効果が不十分な大人のアトピー性皮膚炎の薬です。

 

というわけで、

勉強会の主題はこのデュピクセント®︎についてだったの。

 

アトピー性皮膚炎は、遺伝素因とさまざまな要因が関わった、多因子疾患といわれています。

アレルギー、フィラグリン遺伝子変異などの皮膚バリア機能異常、皮膚常在菌のバランスの乱れ、などなど。

デュピクセント®︎は、それら多くの因子に作用点があるお薬で、アトピー性皮膚炎の治療の流れを大きく変える薬ではないかと考えられています。

薬価が高いとか、治療の終わりが分からないとか、一旦使用をやめて再開した時の効果が分からないとか、まだ問題もありますが、新しい希望であることは確かです。

 

さて「渋谷女医の会」は、TRUNK (HOTEL)で行われました。いわゆるブティックホテルですよね。『渋谷』っぽい😆

懇親会では、女医の皆さまといろいろ情報交換したり、女医友とかわいいスイーツやお食事をいただいたり🍷

女医会の醍醐味!?😋

 

アオハルクリニックでは、おもに「美容皮膚科」の診療を行っていますが、「皮膚科」疾患に関しても、常にアップデートを心がけております。

アオハルで治療が難しい場合、順天堂大学病院はじめ、都立広尾病院や虎の門病院、慈恵医大病院へのご紹介もいたしますので、ご相談くださいませ。