日本皮膚科学会総会(広島)
皮膚科専門医にとって1年のうちの最大イベント
「日本皮膚科学会総会」
参加してきました。今年は広島で開催。
総会の「プログラム」って、昔の電話帳なみに分厚くて重いの〜🏋️♀️
でも最近は、手の中の携帯アプリになりました。さらに今年のアプリは、格段に使いやすくなってて助かりました〜
身の回りのものが、著しく発達していきますね〜〜
そして科学(医学)の分野でも、猛烈に革新的変化が起こっているの!
必死で勉強し続けないといけない。
たとえば、千葉大学の高橋弘喜先生などのご講演
ゲノム(染色体のDNAに含まれる遺伝情報)解析がどんどん進化していて、いまや、手のひらサイズのデバイスで行えるようになっているんですって!
人類史上初めて、インフルエンザ菌の全ゲノム解析に成功したのが、1995年。
そして2018年現在は、14万種類の微生物の全ゲノムが明らかになってるんですって!
これには、2006年にアメリカ🇺🇸のIllumina社が寄与しています。「次世代シーケンサー」と呼ばれる、遺伝子の塩基配列を高速で読む装置が、ものすごく役に立っているの。
そして最近では、オックスフォード・ナノポア社が、たったの1,000ドルほどでポータブルサイズのシーケンサーデバイス「MinION」を販売するまでになってるの!
ヒトは、多くの微生物と共生していますよね。これによって、ヒトには、自分の遺伝子のほかに100倍の遺伝子がくっついてると考えられています。
そして、疾患と共生微生物が、深く関係していると言われている。
例えば、
・尋常性乾癬の病変部において、カンジダ菌や黄色ブドウ球菌
・アトピー性皮膚炎において、黄色ブドウ球菌
・尋常性ざ瘡においてはニキビ菌など
これらの菌が、健常者と比較して異常増殖しているの。
というわけで、微生物の全ゲノム解析は、医学の発展にはきわめて大切!
微生物ゲノム解析の発展により、今後の治療にまったく新しい手法が加えられることが期待されます。
以上、総会で聴講した講演のごく一部をご紹介しました。
このほかにも皮膚科医の基本、外用剤の勉強から、今最も新しい治療薬、生物学的製剤の講演まで、盛りだくさんのプログラムで、ちょっと興奮しちゃいました。
毎月、これだけの最先端の勉強できる機会があればなあ、、、😄