2016年11月13日(日) テーマ:ブログ
ニキビ菌に神秘の力が!〜マイクロバイオータ〜
今月の新論文で驚きの発表がありました。
ニキビ菌に、神秘の美容パワーがあるというのです。
の前に・・・
もうクリスマスの飾りつけ〜〜
@大阪
その際の1枚。
さて本題。
最新の論文からのご紹介
Scientific Reports
アクネ菌(ニキビ菌)の、強い抗酸化パワー!
『A novel enzyme with antioxidant capacity produced by the ubiquitous skin colonizer Propionibacterium anes』
ニキビ菌が作り出すRoxPというタンパク質(酵素)に、強い抗酸化力がある!という発表なの。
ビタミンCやビタミンE、グルタチオンと同じように、アクネ菌は、お肌を守るという役割を担っているのでは!と言ってるのね。
たしかに、ニキビができた時のアクネ菌は、悪さをしてる。
でもそれは、アクネ菌の増殖し過ぎによるもの。
ほんらい、共生細菌に、無駄な子はいないはず!
ニキビ予防のためとはいえ、抗生剤を塗ってニキビ菌をあまりに殺しすぎるのはダメ。あくまで、他の常在菌とのバランスで、適正な人数にまで減ってもらえば、むしろメリットがある。。。
面白い論文だわ〜〜。
この論文が出る前の9月にも、
気になる別の論文が発表されています。
Journal of Investigative Dermatology
Acne and Telomere Length:A New Spectrum Between Senescence and Apoptosis Pathways
昔ニキビ症だった人は、歳をとっても(肌が)若々しいかも!
これまた意外な内容!
「テロメア」が長いひとは、若いころ、ひどいニキビ症に悩む人が多いというのです。
「テロメア」ってのは、染色体の先端のこと。染色体のガード機能を担っています。
テロメアが短いと、加齢ですり減りやすいため、だいじな染色体が傷みやすい。そのため、老化が進みやすくなる。
逆に、テロメアが長いと、老化が遅い。で、テロ長なひとは、若いころのニキビ症が、有意に多いという。
これ、1,205組の双子女性を診た研究なのだそうです。
スゴイよね!
2つの衝撃論文をわたくし衣吏子が勝手にかけ合せると、、、
ニキビはイヤだけど、
なんらかの理由でニキビ菌が元気になるひとは、
結果的にお肌の細胞が抗酸化される可能性が高く、
しかもテロメアが長い可能性も高く、
2つの効果で、歳とっても若々しい、、、?
ははは、そう簡単ではないでしょうけど。。
とにかく、つねに新知見に触覚を向け、みなさまのWellAgingの参考にしていきますね!!
Nさま、いつも新知見のご教示ありがとうございます。
さて、今日の大阪、ポカポカでした
ビルの谷間の紅葉の前で
ジャグジーに興ずるわたくし