2014年05月16日(金) テーマ:スキンケア
美肌菌 出来尾格先生
昨日はGOLF遊びの一日…
ではございませんでした!
スポーツウェアを脱いだら、
ジャケットを着て帝国ホテルへ
ヤンセンファーマさんの勉強会
「Skytree Dermatology Network」
に出席しました
さあみなさま、お勉強の時間です
テーマ「皮膚の常在菌」
1.数
ヒトの細胞数は 「10の13乗個(十兆個単位)」
そして、ヒトに常在する菌の数は、
その10倍の「10の14乗個(百兆個単位)」もいるの。
私達は細菌と共に生きている…というより、細菌数百兆個&人間一人では、どっちが主だか…って感じでしょう?
・頭皮には、10の5~6乗個
・腋窩や陰部には、10の6~7乗個
・前腕には、10の3乗個
の常在菌が住んでるの。
なんとなく、皮膚の部位別で常在菌の数が違うっていうのは、想像できますよね
そして何より
お顔だけで、10億個も常在菌がいるの
これが意味するのは、スキンケア法は身体部位によって異なるってことです!
2.ラインナップ
・好気性細菌 表皮ブドウ球菌など
10の3~5乗個(顔)
・嫌気性細菌 アクネ桿菌など
10の3~7乗個
・酵母(つまりカビ) マラセチアやカンジダなど
10の3~7乗個
この「菌種のバランス」を知ることも、スキンケアの基本になります!
3.皮膚のどこにお住まい?
・表皮ブドウ球菌は、角層の中。
・アクネ桿菌は、脂腺や毛包、皮表。
・マラセチアは、毛穴の入り口。
汗腺の中は、無菌という説も。
4.アクネ菌
TypeⅠ~Ⅲまであって、ニキビに関するのはTypeⅠだけ。
で、「ざ瘡の病変部(つまりニキビのこと)」では、アクネ桿菌の数が増えるのではなく、活発化している。
つまり
毛穴が角栓で詰まる➡︎嫌気性のアクネ桿菌が喜んで元気になって➡︎悪さをする!
という仕組み。
だからこそ、角栓を除去するケミカルピーリングはニキビに効くわけなんです。
5.美肌菌
ニキビの原因菌であるアクネ桿菌や、アトピー性皮膚炎の悪化時に増える黄色ブドウ球菌などの悪玉菌に対し、
表皮ブドウ球菌は、善玉菌とされています。
最近では、その有用性がより分かってきて、なんと美肌菌とも言われてるの。
・保湿物質を生成する
・黄色ブドウ球菌の栄養を奪う
・黄色ブドウ球菌を攻撃する抗菌ペプチドを出す
その結果
・肌の水分量up↑
・グリセリン量up↑
・pHが下がって弱酸性になる
・有機酸量が改善する
お肌にいいことが続々。
だから、自分の美肌菌である表皮ブドウ球菌だけを培養して、化粧品にミックスして使うという技術も商品化されてるの。
まだまだ新しい発想と技術ですし、お値段も張る(半年分で60万円くらいかかる)、ド高級スキンケア製品。
でも、すごく興味がわきますよね
はい、今日の勉強はここまで!!